共助活動への協力意向に影響を与える個人的・組織的要因の分析

鳥取大学工学部 社会システム土木系学科

with 中土 朋哉, 谷本 圭志, 山口 由美子

中山間地域では生活サービスの縮小や撤退に伴い，住民による送迎支援や買い物代行といった新たな共助活動を行う必要性が高まっている．自治体は組織に対し資金や物資による支援を行っている．一方で，共助活動の実現性や持続性を高める要因には，住民の協力意向，スキルといった個人的な要素や集落の雰囲気や組織体制といった組織的な要素が考えられることから，それらに対する支援も重要である．しかしながら，各要素が共助活動に対してどのように影響を与えているのかは不明である．本研究では，鳥取県西伯郡大山町の4つの地域に対するアンケート調査を行い，共助活動の実現可能性を高める要素および各要素と共助活動の関係を共分散構造分析により明らかにした．